ドーモ、垂れ坊です
皆さんは30MM……30 MINUTES MISSIONSというシリーズを知ってるでしょうか?
これは天下の変態企業バンダイから発売されているプラモデルシリーズの一つ
「3つの勢力との闘い」という基本設定のもと、拡張性の高い量産機達を自分好みに作り替えて楽しむという事を軸にしているという、一風変わりながらも刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるコンセプトとなっています
何せ、リアルロボットシリーズであるあるなのですが、下手な主役機より量産機の方がめちゃくちゃコアな人気を獲得しますからね
今回は、そんな30MMの中から垂れ坊が初見で惚れ込んだキットを紹介したいと思います
それがこちら

30MM 1/144 eEXM-17 アルト(空中戦仕様)[ネイビー]
決め手となったのはカラーリングとバックパック
男の子ってのは、空中戦仕様のバックパックに弱いんですよ……(独断と偏見
論より証拠。割と店頭で見かけることが多いこのシリーズの中では珍しく(大変シツレイ)どこにも置いてないキットの一つに分類されているのです
実際俺がこのキットを手に入れられたのも、行きつけのTamTamで取り置きしてもらったおかげでしたから(ガンプラは無理でも30MMは割とすんなり取り置きしてくれた辺り、色々と察してしまったのは内緒)
ともあれ実はこのキット……というかこのシリーズは、個人的にはトップクラスにオススメできる商品となっています
その理由を説明するためにも、早速紹介していきましょう
開封
中身は以下の通り
・ランナー:8枚
・ポリキャップ
・デカール
・説明書
ランナーは各部位毎にパーツが集まっているのが特徴的
デカールはナンバリングのみなので、特に必要なければ貼らなくてもいい仕様となっています






完成品紹介
30 MINUTESとありましたが、久々にプラモ組んだ&少し丁寧に切り出しなど行った結果、大体1時間半ぐらいかかりました
多分慣れてる&サクサク作るのを意識すればもう少し早くできそうではあります
本体

このどうあがいても隠し切れない量産型特有の無個性さ。量産機テーマというコンセプトは伊達じゃないです
ちなみに通常のアルトのパーツも入ってるので、組む段階でどちらかを選択する方式になっています
脚部のみ一旦バラさないと組み換えできない仕様になっているので、もし後で脚部を変えようかと思っているなら、組んでる段階でダボ処理などしておくと換装を楽にできるかと

各部位の可動域はこんな感じ。写真撮り忘れましたがバンザイのポーズも余裕でできますし、前蹴りのポーズも可能と、かなり可動域は広いです
付属品
付属品は
・フライトユニット
・ブースターユニット
・キャノン砲
・ロイロイ
の3つとなっています
ユニット類


この商品最大の特徴であるフライトユニット。羽を広げた状態にするとアルト二体分ぐらいの大きさとかなりのビックサイズ
ちなみにフライトユニットは個別で売ってるのかなと思ったのですが、この商品だけにしか入ってない模様(ブースターユニットは色違いが販売中)
汎用性めちゃくちゃ高いだろうから、色違いで個別販売してほしいところ。今後に期待

可動域はこんな感じ。かなり珍妙な状況になってますが、各部位の可動域を一度に見せる方法がこれしか浮かびませんでした
キャノン砲はパーツ干渉さえしなければ真上に向けることもできます
写真では見えづらくなってますが、ブースターユニットの横の板は90度まで展開できます
ロイロイ

サポートメカ「ロイロイ」
パーツ3つでサクッと作れる超簡単仕様なので、可動は一切しません
パーツ組み換えで頭に取り付ける事も出来る模様
ちなみに超どうでもいいですが、これをみた時脳裏に『ケムリクサ』に出てくる「シロ」という子が思い浮かびました

さすがにこの子ほど個性を出してくれそうに……いや無機質な機械だからこそピンチの時に個性感じさせる行動を見せた時の感動が(ry
合体形態

ユニットと合体した状態。重心が後ろに偏りますが、脚の接地面が広い事から立たせるのにそう苦労はしない感じ。

空中戦仕様という事なので、せっかくだからベースを使ってポージング。頭の可動域も結構広めなので、やや上向かせることで自然と飛行状態をとらせる事が可能。
武器換装

キャノン砲用の持ち手も付属しているため、本体に持たせることもできます
というか、このキットの武装これしかないから持たせないと手元がものすごく寂しいのである

構造上、手パーツをバラさずそのまま持たせられるのも良き。

某自由的な射撃ポーズ。あれを再現するには腰と肩に武装が欲しいところ
・良いところ
個人的にこのキットの良いところは以下の二つ
・説明書が親切
・応用が利く
・オリジナリティをカンタンに出せる
一番最初にトップクラスにオススメと言っていた理由がこの三つなので、一つずつ解説していきます
説明書が親切
まずはこの説明書を見ていただきたい

個人的に面白いと思ったのは、どのランナーのどのパーツを使うのかしっかり記載してくれてるところ
おかげでランナーから探す手間もかなり省けるし、なにより一気に切り出してもできる
その上作り進めていくと、その時のランナーの状態も把握できるので作業が進んでいるんだと視覚的にわかるのも良い
「そんなの作っていけばわかるもんじゃね?」と思う方もいるかもしれない。実際俺もそう思っていたけれど、やっぱりランナーが空いてくる事で「あっ、ちゃんと進んでるんだ」という認識になるので進めていこうという意欲が湧いてきたので、これはこれで一定の効果はある模様
応用が利く
もう一つの理由は、このキットのシリーズコンセプトにも関わってくる点で、個人的に特に上手い事やったなと思った点でもあります
最初に紹介した通り、このシリーズは「量産機」を軸にしています
そしてこのキットも、基本となる「アルト」という機体を拡張して組むモノとなっています
つまり……ベース機は全部一緒なので、一度作り方を覚えてしまえば他のキットもサクサク作れるようになるという事です
実際このキット以外にも仕様違いの機体はいくつかありますが、基本的に「ベース機にパーツを組み替えてつけていく」という流れは一緒
ガンダムに例えるなら「ジムをベースにパーツ付け替えのみで他のバリエーション機を再現できる」というもの
これがどれだけスゴイ事か。わかる人にはわかる
オリジナリティをカンタンに出せる
上で紹介した通り基本的に付け替えのみでバリエーションを増やせるので、自分だけの機体をカンタンに作れるのも特徴的
何せ現段階でカラーリングの数は10種類以上。なのでお気に入りのカラー機体も見つけやすいです
さらに、このキット結構パーツの分割が多いので「ここだけ色を変えたい」という要求にもある程度答えてくれるのも推しポイント
なので、例えば肩だけ赤いモノに変えるだけでも特殊部隊仕様という扱いに……
「貴様ぁ、塗りたいのか?」
「へっ冗談だよ」
悪いところ
個人的に気になった点は以下の二つ
・手パーツが一種類しかない
・武器が一つだけ
手パーツは、せめて開いたものと握りこぶしがあればもっと表現の幅が増えたのになぁと。いらないって人もいると思うけれど、ちょっと思いついたネタをやってみたいという時に不便さを感じてしまうものです
武器に関しては、素体に通常アルトを使っているならせめてアルトに付属している武器がセットでついてきても良かったんじゃないかなと。さすがに武器一つだけってのはあまりに見た目が寂しすぎる
最後に
今回30MMは初めて触れたのですが、作りやすさや遊びやすさがものすごく高く、それでいてお手頃価格とプラモ初心者から量産機好きの玄人まで幅広くハマれそうな商品で、バンダイのすごさを感じさせられました
ガンプラや他のキットのように今後も少しずつ増やしていきたいなと思っているので、その時はまたこうして紹介していきたいと思います
ではまた!